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2006年11月29日

引っ越しです。

 BBBweb(http://www.ultra-vybe.co.jp/BBB/)の方にようやく日記コーナーができたので、日記はそちらに引っ越しです。(http://www.ultra-vybe.co.jp/BBB/bbbdiary/u_diary.cgi?

 でもコッチにも書く事あるかもしれません。ややこしいですね。たまーに覗きに来て下さいね。

2006年11月28日

エンターテインする、について。

 ボクはオフだが、ローリング・ストーンズは昨年9月にスタートしたツアーが昨日終了したそうだ。いやスゴイな。さすがはボクが尊敬するほとんど唯一のロックバンドだけある。(ってエラそうですね、スミマセン)またツアーやるのかな?

 ローリング・ストーンズのツアーはとてもスゴイ。昔「ドンさんはストーンズ、ストーンズと言うけれど、ストーンズのライブで本当に感動できるんでスカ?」と聞かれたこともあるけれど、それはもう圧倒的なものである。何がか?それはストーンズの演奏が、とは言いきれない。演出を含めてどれだけ「良い夢」を見せてくれるか、という部分なのだと思う。ロックショウ/ライブとはファンタジーみたいなものであって、その音をどう「目撃」するかなのだとボクは確信するからだ。(モチロン、バンドによってその考え方は違うだろう。これはボクの話をしているのです)いかにエンターテインするか、それに全てを賭けていると言ってもいい。うーん、ボクはまだ途上ではある。まだまだ学ぶ事は多いスなぁー。でもいつかスキルがウンと上がって、色々と演出を含めたステージができるようになるだろうと思う。そして、ボクは物事をあきらめない人間なのだ。

 昨日のライブにはボクの4歳と2歳の甥っ子が来ていて、事前にアルバムを送っておいたのだけど、2歳の子は"New Morning"が大好きで、いつの間にか歌っていたのだそう。4歳の子もアルバムをとても気に入ってて、彼のリクエストにボクはできるだけ答えてあげた。ズボンズはエンターテインして、エデュケーションする。(そういえば当初アルバムのタイトルの候補として"Bomb Education"というのもあったっけ)大人だって子供だって手を振り上げてワーワー言うのは楽しいもんね。

 3日間のオフだが、この間に読書しなければと思っている。本屋を覗いてみると欲しい本が3冊あった。とりあえずまだ読んでいないポール・オースターの新作を読まなきゃ。(そうそう、ツアー前半中に読んでいた山川健一氏の新作『「書ける人」になるブログ文章教室』(http://yamaken.ameblo.jp/)を読んで、毎回タイトルをつけなきゃ、と思ったのでした。文章を書くのは簡単ではない。それに、ブログを続けるのはは、これまた……ハハ。)
 

2006年11月27日

BBB日記19

 ズボンズのライブが終わり、しばらくして雨が降り始めた。ズボンズのライブでは、降らない。今日の法政大学でのライブは当初は野外ステージで開催される予定だったのだが、雨降りを見込んで急遽屋内ステージに変更になったのでした。まぁ、ボクにしてみると屋内もより良い感じだと思ったのだけどね。

 なんとなくツアー的に前半戦の最後的な気分で、ここんとこのショウで得たスキルを大いに使ってステージをやろうとボクは思っていた。直前になって色々と演出を手配させられて主催者の学生諸君は大変だったろうねー。スマン。でも、というか、やはり、というか、ズボンズはとても良いライブをやったろう?今、バンドはとても充実している。

 set list@法政大学学園祭

1.M×F×A
2.JEFF
3.Black INK Jive
4.SCR
5.Parking Rock
6.Superman
7.Star Child
8.失われた家族
9.Stinky Boogie
10.C'mon&Get Down
11.Mo' Funky
(encore)
1.Jamie
2.The Good Good Future

 二日続けて学園祭に出演したのだけど、学生が自分達の手で何か成し遂げようとしている姿にとても感銘をうけた。寝ないで3日も4日もがんばれる時期はそんなにはないもんね。ある意味とてもうらやましくもあるね。青春の1ページにズボンズあり、なんてね。

 さて、ボクとリヨジくん(ムーストップ氏)のヘロヘロぶりは相変わらずで、ムー氏はとうとう声が出なくなってしまっていた。まぁ、どう考えてもムー氏が今までで一番きついツアーであるのは間違いない。だってボクも10年以上一緒にバンドやってるケド、あそこまで「ヤリまくる」ムー氏を見た事ないくらいなんだから。
deadon2.jpg
「シュークリームまで、もう一歩。がんばれドン・マツオ!」

 OK、明日から3日間休み取って西に向かうぜ。待っててくれよなー。

2006年11月25日

BBB日記18

 朝起きると案の定鈍い疲れをまとっていた。続けていると気付かないものなのだけど、ちょっと休みが入ると「それ」はムクムクと顔を出す。そうかと言って、休みなくライブを続けていくと……一体どうなるのでしょう? 

 今日は早稲田大学の所沢校舎での学祭でした。山を越え、湖を越えたところに学校は、あった。最寄りの駅からバスで20分もかかるらしいが、一体どのような目的でこんな場所に建てたのか、理解に苦しむ。もしかすると、人里離れた場所でしかできない事をやっているのかもしれない。とんでもない人体実験とかね……。ハハ。それでも、というか、それだからこそ、この校舎で学園祭を盛り上げていきたいのだと、主催者の学生は鼻息を荒くしていた。いずれにしても何かに情熱をモーレツに傾ける事は一生のウチでいくつもあった方が良いので、頑張って欲しいと思う。そのエネルギーが校舎をより駅に近付けるかも………しれない、か?エイエイオー。

 この時期の野外でのライブは(特に日が落ちると)、とても寒い。さすがに以前に北海道の真駒内という場所でやった野外ライブよりはかなりマシだったが(その時はなんと気温マイナス15度。終演後、ボクの髪に汗がツララになってぶら下がっていたくらいだ)、それでも寒い。それでもズボンズは発電しまくって、最高にホットにライブは終了した。いつかこの電力を地球の為に使いたいほどである。

 set list@早稲田所沢学園祭
1.JEFF
2.Highway A Go-Go
3.BIJ
4.SCR
5.Parking Rock
6.Superman
7.Suspicious You
8.失われた家族
9.Stinky Boogie
10.C'mon&Get Down
11.Mo' Funky
12.The Good Good Future
(encore)
1.Jamie

 主催者の学生諸君の熱意を知っているボクらは全力を傾けてライブをやった。あれだけ盛り上がって実に嬉しい。今のズボンズの演奏は常に沸点を超えて、融点に届こうとしている所だ。それはぜーんぜん遠くない。
deadon.jpg
「ライブ後に教室で死んでる人。たぶん人体実験。」

 明日はまた同じ時間に野外のステージだ。(法政大学です)来るみなさん、ガッチリ防寒していらっしゃい。

2006年11月24日

BBB日記17

 東京につかの間戻ってきました。なかなかネットに繋げなくて、更新が難しかった。ゴメン。とりあえず昨日の盛岡でツアーの4分の1の北回りが終了したよ。なんとも、怒濤のような五日間だったな。

 仙台を終えて翌日、「ホリディ号」は一路岩手県の花巻空港へ。そこから札幌まで飛ぶのだ。花巻空港はなんとも田舎の小さな空港で、ボクは前回のアメリカツアーで利用した国境の小さな空港を思い出した。もっともそこはもっと小さな2LDKみたいな空港で、売店すらなく、ボクは20分かけて一番近いダンキン・ドーナッツまでいそいそと歩いていって時間を潰したのでした。(ちなみにメンバーはみんな先にグレイハウンドバスに乗って、目的地に出発していた)
 花巻空港は(もちろん)そんなロクでもない所ではなく、(いささか味に問題はあるにせよ)食事ができるし、お土産も買える。(そこでボクは今日のランチ「魚とフライとつけ合わせとおでんと蕎麦のセットを食べた。無言のなるようなひどい味ではなかったけれど、とても味つけが薄くて御飯が余ってしまった。おかずはとても多いのだけど)

 1時間飛んで、札幌はとても寒い!ていうか、雪降ってるし。東京が割に暖かだったので、ボクはかなり薄着で北回りに臨んでいたのでした。
 ところがフタを開けてみるとライブハウスはほとんどパックされていて熱気ムンムン。ズボンズは盛大に歓迎されていたのだー。ライブもかなり早い段階で「突き抜け」状態に入っていて、最後はもうメチャクチャでワクワクでワハハな感じだ。……なんとも文字化できんよ、ボクの文章力では。あまりのエネルギーの噴出振りに、終演後ボクはとてもじゃないが立ってられなかった。昔からズボンズをサポートしてくれている子が「最初にズボンズをみた時のライブを思い出した」といっていた。セットの半分は新曲なんだけどな。ともかく、ポッキーの地元でもある札幌でこんなに良いライブをやれたのは本当に嬉しい。札幌ーズボンズ間の距離は、とても近いぜ。

 set list@札幌Hall Spiritual Longe

1.M×F×A
2.JEFF
3.Black INK Jive
4.SCR
5.Bomb The Bomb
6.Parking Rock
7.Superman
8.失われた家族
9.Stinky Boogie
10.C'mon&Get Down
11.Mo' Funky
(encore)
1.Jamie
2.The Good Good Future

 打ち上げではサポートしてくれた地元バンドの子に、やはり質問攻め。誰もが知りたいズボンズの秘密それは………?ま、たいした秘密はないのでペラペラ喋るんだけれど、どうしてズボンズがああいうライブをやるのか、不思議といえば不思議だ。ボクらはただの4人の人間だし。

 朝早起きして花巻空港へ戻り、盛岡へ。
 ボクは例によってヘロヘロで記憶が定かではない。今回のオーガナイザーのハナコちゃんの実家でお母さんに地元の御菓子をたくさん振舞われた。(それはとても「お母さん」な感じである)そしてラジオに出演してきた。しかし記憶は薄い……。
 盛岡に関しても札幌と同様である。もうとんでもない状態になってた。どうなってるのでしょうか、このツアーは?

 set list@盛岡Club Change

1.JEFF
2.Black INK Jive
3.SCR
4.Bomb The Bomb
5.Parking ROCK
6.Superman
7.Nobody Like You
8.Stinky Boogie
9.C'mon&Get Down
10.Mo' Funky
11.Dolf
(encore)
1.Jamie
2.GGF

 ボクにはとてもめずらしい事なのだけど、ライブの部分部分の記憶が曖昧だ。バンドのエネルギーとオーディエンスのエネルギーが大きく渦巻く時、それはまるでモンスターのようになる。まぁ、記憶の一つ二つなくなっても、しょうがない。モンスターはそれを食べて生きているのかもしれない。ともあれ、ズボンズは盛岡にすら根付き始めているようだ。帰れるところが増えるのはとても嬉しいことである。

 札幌、盛岡と終えて、ようやく今回のツアーの性格が見えてきた感じがします。それがどのようなものか、それはみなさんが確認して下さい。見逃しても何かが無くなる訳ではないけれど(ボクの記憶のように)、見ると何かがあるでしょう。

 でもオレはみんなと会いたいゼ!!

2006年11月22日

BBB日記16

 ライブ終わって、打ち上げから今戻りました。今回は仙台でロックを広めようと頑張っているMussa Soul Nightでのライブだったのだけれど、とても良い雰囲気でライブが終われて、ホッと一安心。Mussaのユウコ女史も言っていたが、仙台のオーディエンスはなかなか難しいトコロもあるのだけれど、今晩の"Jamie"は、どうだ。今までで一番良い"Jamie"だったじゃないか。ボクらはすごく充実した達成感があった。とても美しい瞬間だったと思う。

 ツアーはまだハッキリとした形になっていないが、段々と形作られていきつつ、ある、かな?いずれにしても各地でアルバムをすごく気に入ってもらえてるのが、とてもとても嬉しい。

 それにしてもオレのからだよ……。何故にこんなにヘロヘロか?腹が減ってしょうがないので、たくさん食べることにしようと思います。(ポッキーだけは今回のツアーは楽だと言っております。ムーストップ氏はもちろん限界ギリギリ。マッタちゃんは‥‥‥、まぁ大体いつもと同じなんじゃないかな?)

 さぁ、明日は札幌に飛ぶんだぜ!

 set list 11/22@仙台ENN
1.JEFF
2.Black INK Jive
3.SCR
4.Parking Rock
5.Superman
6.Suspicious You
7.ジャンボ
8.Stinky Boogie
9.Mo' Funky
10.Into The Groove
11.The Good Good Future
(encore)
1.Bomb The Bomb
2.Jamie

2006年11月21日

BBB日記15

 ツアーはとっくに始まっている!しかし、やっと今日になってネットが繋げる環境になりました。ないととても不便だ。(あるのがアタリマエというのも、考えてみるととても不思議だけど)

 今、仙台のホテルです。昨日は山形、一昨日はいわきでライブやってきました。……書きたくはないのだが、ボクの体はすでにガタガタである。首がキてるなぁー。左側に上手く曲がらない。今晩のショウに一抹の不安を感じているトコロです……。がんばれ、ドン・マツオ。動きのニブいドン・マツオにどんな価値があるというのか?ボクはツアーで体の調子を悪くする事は滅多にないのだけれど、この事実こそが今回のツアーと前のツアーとの大きな違いなのかもしれないな。今はシップしてます。

 さぁ、そろそろリハーサルだ。今日もがんばりんこ。

(一応いわきのライブ後に書いた日記もupしておきます。今日は快晴なので、とても変な気がするのだけど。いずれにしても、ズボンズのツアーは晴れてないとね。)
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 今、いわきのホテルです。朝7時に目が覚めてしまった。まだ眠いが、ボクは一度目を覚ますと、二度寝できないのだ。雨が降っている。いつものことだけれど、ツアーの初日はあまり眠れない。朝起きて、まず体の状態をチェックする。大抵痛んでいるのは首である。うんでも今朝の痛みはいつも以上みたいだな。

 昨晩からとうとうズボンズのツアーがスタートしました。どんなに場数を踏んだところで初日の緊張感はなくならないもんだ。この日を迎えるのにボクらはタップリとリハーサルを積んだのにね。

 いわきSonicに到着すると、楽屋に「ままどおる」が置いてあって、嬉しい。ボクらの(ボクの、か?)甘い物好きは知れ渡っているみたいだ。(お客さんからの差し入れも大福があった。時にはツアーワゴンの中が甘い物でイッパイになるのだけれど、それでも魚の干物でイッパイになるよりもだいぶマシだよね)ボクは1個食べて、1個こっそりポケットにしまった。

 いわきの街は雨が降っているとどことなく厳しい表情をしているかのように見える。うん、どちらにしてもツアーの初日としては変わった選択のような気がする。

 しかしそれでも、というか、やはり思った通り、というか、ライブはとても良かった。いわきのオーディエンスは熱い。ボクらは初日のギコチなさをそれでかなり救われた。という訳で、いわき初日で大正解だった。終演後、物販に長い列ができていて、とても嬉しかったよ。

 打ち上げも大勢の人々で盛り上がる。ハコのスタッフから共演バンドのみんな。とても楽しそうだ。ボクはそこで質問責めにあう。「ドンさんの合図をどのようにしてメンバーは解読しているのか?」「どれくらい練習しているのか?」から「いつもはお酒飲みますか?」「どうしてズボンズって名前なんんですか?」まで。バンドをやっている子達は地方の人間特有の真剣さと勘違いがある。しかし、それこそが新しい音楽を作っていく力なのだと思う。ボクもそんな人間の一人だった。あとはそれを忍耐強く続けることだ。がんばれ。

 set list 11/19@いわきSonic

1.JEFF
2.Black INK Jive
3.South Central Rock
4.Zoobombcrazy
5.Superman
6.失われた家族
7.Stinky Boogie
8.Into The Groove(Madonnaのカヴァー)
9.Mo' Funky
(encore)
1.Jamie
2.The Good Good Future

 set list 11/20@山形Sndinista

1.JEFF
2.Black INK Jive
3.SCR
4.Parking Rock
5.Superman
6.Zoobombcrazy
7.失われた家族
8.Stinky Boogie
9.Mo' Funky

2006年11月16日

BBB日記14

 朝から散髪。昨日のリハーサルの際、髪がとても邪魔な感じに思えたので。大抵は自分で切るのだけど、いつも終わってから「切りすぎたな……。」と思う。気をつけて切ったのだけど、やはり切りすぎだった。人間は成長しない。成長しないでいると自分が大人である事が不思議になってくる。ボクが想像していた大人と自分はかなり違うものだ。というより、ボクが子供の頃からあまり変わらんというトコか。ムム。時間は一体何処を流れているのでしょう?

 午後イチでSNOOZERの取材。タナソウ氏とはここのとこ何度も会っているので、インタビューというよりも、お茶してただダベっているだけである。ズボンズのそしてSNOOZER誌の将来などについて語る。彼もどうにかして今の音楽シーンをエキサイティングなものにしたいという気持でイッパイなのである。それには邦楽サイドの良いロックバンドがもっと増えないとダメだ、と言っていた。世界の音楽シーンに対抗できるような。さて、ズボンズにできることは何か?(今ズボンズはエキサイトのド真ン中にいるんだけどな!)

 実は良質のロックバンドは日本にもたくさんいる。若い世代にその萌芽を垣間見ることはできるのだけど、そのほとんどがとても「普通」である事を良しとしているところに、なんとなくエキサイトできないように感じている。「このまま自分の好きな音楽だけやっていければいいんスよー。」というアティテュードは、ボクの考えるロックバンド/ロックワールドの姿勢とは違うものだからだ。もしかするとボクはすでに古い体質の人間なのかもしれないが、ロックワールドとは常にイマジネーションの世界であって欲しいし、ファンタジーの世界であって欲しい、と思う。基本的にエンターテイメントとして成り立っていて欲しい、と思う。みんなで同じ夢を見ていこう、というロマンティシズム抜きのロックワールドは、なんか楽しくない。もちろんそれはハカナイものだけれど、ボクにとってのロックは本質的に「夢」という沢山のバブルの上に成り立っているものだ。さて、ボクらはその「世界」に何ができるのだろう?

 その後、ナップスターの取材。実際に使ってみた。これはちょっとトンデモない。とても大きな図書館のライブラリーみたいな感じでほとんどあらゆる音楽が聴き放題なのである。ちょっと話題になってるとか、雑誌で目にしたとか、前々から聴いてみたかったのだけど、という音楽が一瞬にしてすぐ聴ける。その為にCDを買う必要はない。とても便利だ。世界は恐ろしいとこまで来ちゃってるんですね。今のところボクの意見はフラットだけれど、例えば勘違いして買ったレコードなんだけどもったいないから聴き込んでいってたらとても好きになってしまった、とか(ボクにとってのストーンズは実はそんな存在だ)、なんでもないと最初感じていたB面の真ん中辺りの曲が最近クルんだよなぁー、みたいな発見は減っていくのかもしれない。それはささやかなことではあるのだけど、とても大事な音楽体験である。まぁ、いずれにしても短いボクの人生体験上でも音楽のソフトの形態はドンドン変わってきたので、何とも言えない。結局「良いものは残るのだ」という不確かな信念を持ち続けるしかないもんね。
良いものが残らないような世界になるのであれば……、んー、いくら考えてもそれはあり得ない気もするなぁ。ボクは楽観しすぎなのだろうか?(今日選んだ「DON's Choice」の10曲がインタビュー記事とともにコンテンツとしてその内立ち上がるそうです。みんな、チェックだぜ。なかなか面白い選曲デスヨ。)

 疑問符の多い日記だな。

 おーい!もしかしたら明日はズボンズのアルバムが店頭に並ぶんじゃないかい???!!(また疑問符だ)


 ps、ムーストップくんと夜の渋谷で買い物しました。相変わらずイケてるムー氏です。あいつイケメンだぜ……。

2006年11月15日

BBB日記13

 またもリハーサル。ポッキーが風邪をひいている、が元気だ。ここへきて試したい事もドンドン出て来てしまい、とても時間が足りないような気がしています。(なにしろ今日やったのは新曲である。カヴァーだけれど)もうこのままバタバタとツアーに雪崩こむしかない!今はまだ始まってないので何もわからないのだけど、今回はどんなツアーになるのか楽しみだ。

 帰りに99ショップで牛乳を持ってレジで待っていると(なんと!99ショップで5000円もの買い物をしているオバサンがいた為、長蛇の列ができていたのです)、小声で「あ、ドンマツオ」と言われ、ドキッとする。ボクはといえば、リハ終わりで髪の毛はボサボサの限度を超えてるし、マスクしていて怪しいし、片手に牛乳だし、で非常に心もとない気分であった。ああいうシチュエーションはどうにも苦手だ。ボクは目のやり場にも困るし、なんとなく姿勢を良く見せたり、ミュージシャンも大変なのです。もっとかっこ良い靴を履いとくベキだったなー。

 明日は取材&取材&ムーストップ氏と二人で仲良く買い物です。
 

2006年11月14日

BBB日記12

 さて、ボクはややアセっている。なんともう2日もしたらアルバムは発売になってしまうし、3日もしたらツアー開始ではないか。今回のツアー、ただ曲を並べただけのものでなく、そこに何かテーマみたいなものを見出せるようにしたいと考えているのだが、なかなかプロダクションにかける時間が足りない。まぁ、それでもボクはいつもそこに突破口を見い出してきたのだし、結局のところ、ツアーも一度転がり始めてしまえば、いつか終わってしまうものなのだけれど。

 今日はタナソウ氏及び、PV監督のナツメくん(みんなSupermanのPV、見たかな?YOUTUBEにupしてあったよ)と打ち合わせ。タナソウ氏とは明後日インタビュー、ナツメくんには大阪公演以降、最終日までDJ的にツアーに参加してもらう事にした。ナツメくんのパフォーマンスはどんなかな?素晴らしいツアーになればいい、と思う。ツアー開始ということでこんなにドキドキしてしまうのは実に久しぶりだ。

2006年11月13日

BBB日記11

 買い物の一日。ツアーにカコつけて、服やらCDやらどら焼きやら買い込む。今日も4枚のCDを買ったのだけど、あと6日でツアーだというのに、一体いつ聴くつもりなのだろう?

 The Whoの新譜を聴きながら、ロックンロールについて考察。ロックンロールとはある特定のリズムだ。その感覚があるバンドもいれば、ないバンドもいる。そしてロックンロールはまた歴史の繋がりでもある。繋がっているバンドもいれば、繋がっていないバンドもいる。だからロックンロールを演奏しているバンドなのにロックンロールを感じさせないバンドもいるし、逆もあるのだ。うん、明日タナソウと話してみよう。

 んー、他にも色々考えている事あるのだけど、これ以上は書けないなー。

2006年11月12日

BBB日記10

 寒い一日。朝、「おい、今日からとうとう冬だぞ。」とリトルMに言う。Mは、「お、そうか。」と言った。

 昼からリハーサル。選曲は定まりつつある。ポッキーはちょっと風邪をひいていて、マスクをつけたままドラムを叩いていた。なんだか苦しそうだ。South Central Rockのリアレンジ,etc。リズムのアレンジを何度も試す。

 リハ後、皆でコーヒーを飲みながらミーティング。街を歩いているとマッタちゃんが「あ、今クリスマスの匂いがした。」と言う。クリスマスの匂い??マッタちゃんによると、それはバタークリームとロウソクの溶けた匂い、それに石油の匂いもあるかな、とのこと。

 もうツアー開始まで1週間を切ったので、色々細かいミーティングが必要である。ツアーの行程はもちろん、ステージング、流す音楽、セットリスト、ボズボン、物販等々。時期的にクリスマスなので、なんとなく楽しい気分になれそうだな、と思う。(そうだ、各地のみなさん、防寒情報を教えて下さい。今年は東京と同様に何処も暖かいのでしょうか?)

 マッタちゃんの実家よりプレステ2を借りてくる。マドンナのDVDを見るためだ。ゲーム、ボクはやらないが、楽しいものなのか?と、昨日のプレステ3発売のニュースを見てて思った。しかし特に欲しい気は起きない。
 ボクが欲しいのはロータス・ヨーロッパだ。

2006年11月10日

BBB日記9

 今日は様々な会談の為、溜池山王→青山→原宿→渋谷へ。バタバタと忙しく、耳の下がキリキリ痛い。それでも旧知の人と話し、情報を交換するのはとても楽しい。次なるズボンズのステップへ、為になるアドヴァイスをいただく。ロックという音楽は一体どういう存在か?これがここ最近のボクのテーマだ。それについての取り組みを本格的にやり始めている所なのである。ライブのやり方はちょっと変化してくるだろう。しかしボクの場合、物事を真剣に考え始めるとすぐに頭がハーコア化して、一つのカラーに支配されてしまうので、それは危険であると肝に命じておかなければならないな。

 本間くんと電話。この日記は早々にB★B★B webに引っ越しする事にする。それと、計画が進行中のインストアライブやら、海外ツアー等について。てゆうか、ツアー開始まであと1週間程になってしまったよ。早いねー。

 早いといえば、街はいつの間にかクリスマスの影がチラついているが、こんなに暖かくてクリスマスというのも、ねぇ?

 Snoozerタナソウ氏と取材&連載の件で電話。来週会う事に。直接反応がないので、一体誰が読んでいるのだろう?と思っていたボクの対談連載だが、ここのトコ沢山の若いバンドのコに「毎回楽しみにしている」と言われて、なんとなく励まされた。まぁ、あれはプレッシャーのない所で、アナーキーにやっていこうとは思うのだけれど。Snoozerも休刊したりしてはいるが、実はタナソウは元気だ。ボクはこっそりワイロなど渡して、よりズボンズをエコひいきしてくれるようお願いするつもりである。シュークリームとかね。そろそろ一緒に何かやる時期だぜ!

 クリスマスと関係あるのかないのか知らないが、駅のベンチで「あ、人工呼吸してる!」と思ったら、高校生の不様なディープキスだった。(他でやれよ)その後駅の階段には「いま増えている『かわいいオタク』の為の雑誌創刊!(詳細は憶えてない)」というポスターが何枚も貼ってあって、渋谷の本屋の新書のベストセラーNo.1は「何故若者は3年で会社を辞めてしまうのか?」という本だった。一体ボクらはどんな時代を生きているのでしょうか??何がtoo muchで何が薄いのか??

 「お金もエネルギーの一つの形かも」と書いたら、すでにそういう考え方はあるのだ、とマッタちゃんに教えられた。やはりそうか。もしお金がエネルギーであるのならば、それをいくらでも欲しいと思うのは、賤しい事でも何でもないと言える。だって、誰でもエネルギーは欲しいものだし、それがあることでより「良い事」ができるからである。たくさんあればある程良い訳だ。なんかいいな、その考え方。


 (追伸;ムーストップ氏は、やはり、そんなに喋りませんでした。クールだゼ、ムーちゃん!!)

2006年11月08日

BBB日記8

 今日はリハの日。Hot Love、Builbone Blues等の昔の曲のリズムアレンジに没頭する。同じ曲をやるにしても、そのニュアンスの持たせ方は時期によって違うものだ。帰り、ムーストップくんをボクの車に乗せて帰る。ツアーのセットの後半をどのように持って行くか、について、マッタ氏と3人で話す。(ポッキ氏は電車で帰る)

 お昼は衣裳選びで新宿へ。魚のカレーを食べる。

 明日はM-ON TVのインタビュー。なんとめずらしい事にメンバー全員揃って来て欲しいとのリクエストである。ムーストップくんは喋ると思う?いや、今のムー氏ならペラペラかもしれないな‥‥。

2006年11月07日

BBB日記7

 マドンナのCDを聴き、そのひとつひとつの細かい音にかけられた時間や労力やお金について思いを馳せる。例えばキック・ドラムやハイハットのひとつひとつが考え抜かれた洗練されたゴージャスな音である事自体に何処か説得されてしまう感じがする。ゴージャスであること、から学ぶ事は案外多いものである。マドンナはすごく良いですね。(ん?昔からか……?)

 気付くとすっかり寒くなってしまっていた。そうして自分の中で何かが「起きよう」としている事に今日気がついた。それは何だろう……?エネルギーが外へ出ようとしている徴候だ。さて、それは今度はどんな地平にボクを運んで行くのでしょうか?うん、わからん。どうやら暑いとか寒いとか、わりに極端な時期に調子が良い傾向にあるようである。どちらにしてもエネルギーというものはお金と違ってためておけるものではないので、使える時に使ってしまった方が良いのだけど。

 と、考える一方で、もしかしたらお金ですらも姿を変えたエネルギーの形態の一つかもしれない、と考える。とすれば、これもまた使える時に使った方が良いのかもしれない。それは使っただけまた補充されていくものかもしれない。んー、どうかな?「お金=エネルギー」説についてはもう少し熟考の余地ありだ。

 ゴージャスにいきましょう。

2006年11月06日

BBB日記6

 「おそらくこのアルバムが出る頃にはホワイト・ストライプスやストロークスに代表されるようなガレージロックや、ダンス・パンクといったシーンも落ち着いて下火になっているだろうから、違う事をやろうと思っていた。……(中略)プロデューサーからHip Hop/Rapする事を提案されてやってみる気になった。……(中略)今回のアルバムはできるだけドラムが大きくてパーカッシブに聴こえる事。スペースがたくさんあって、強いメロディー、いかしたベースライン。できるだけシンプルに。そうローリング・ストーンズやマイルス・デイヴィスに聴き取れるような悪魔のようなサウンドを目指したんだ。」
 ………。これはボクの発言ではない。今日目にしたベックのニューアルバムについてのインタビュー記事である。そのままズボンズの新作に当てはまる(というか、ボクは同じ発言をインタビューでしてるかもしれない!)。時代なのかな?まぁ、狙ってるトコが同じでもデキはかなり違うだろうけど。フフフ。

 さて、そのズボンズもツアー開始、あであと2週間になってしまった。選曲、リハに大忙しの毎日だ。ボクは個人的に今回のツアーはとても気合いが入っている。(あぁ、きっとムーストップくんもネ!)特にワンマンである大阪と東京は普段の2倍のリストになる予定だ。(というより、セットリストを考えている所がいつもとかなり違うか)まぁ、どこでも簡単に見れるロックのライブとはまるで違うとだけ書いておこう。ハッキリ特別なのだ。

 今日はとりあえず、ここまで!