« Animal Collectiveを見て世界を考える。 | メイン | ローリング・ストーンズを観てきました。 »

ジムにて。

 今朝、トレーニング・ジムに行った。記録を見ると、なんと2ケ月振りだった。ハァー、なんとその2ケ月の間に色々な事があったものだなぁ。その2ケ月の間にボクはソロアルバムをリリースし、あの(もはや懐かしい)前代未聞のソロツアーを敢行し、ズボンズのレコーディングをやり、色々な形のステージを何本も経験させてもらった。かなり気合いの入った2ケ月だっにもかかわらず、ジムのスタッフにとってはただのサボリと思われていて、「あら、お久しぶり。」等と冷やかされたりするのだ。世界は色々な方向に動いているからねぇ!

 ボクは午前中の時間帯にジムに行き、大概はトータルで1時間程エアロバイクを漕ぎ、1時間程筋肉トレーニングをやる。だからといって特にムキムキになる程筋肉がついたりしない(そんなもの期待していない)。ボクの体型や肉付きに限って言えば、多分高校生の頃から変わってないような気がする。かなりの甘い物好きであるにもかかわらず、それが体型に影響を与える事はなさそうである。
 いずれにしてもボクは体型保持や健康の為にトレーニングをする訳ではない。ボクがやる理由は体力の維持であり、それは物事/仕事/音楽に集中する為に必要だからやるのである。ハッキリ言ってボクのやっている事は体力がなければとてもやり続ける事はできない。それは単にステージでの激しいパフォーマンスに限った話ではなく、むしろ「起ころうとしている」音楽や「今現在やっている事」に集中する為の力だ。それはよく言われる「精神力」ではなく、実際に物理的にフィジカルな体力が必要なのだとボクは思う。自分の気持ちをフォーカスする為に。
 だからこれは完全に到達点の無い孤独な作業で、と言うのも、体力がついた所で集中力があがる訳ではなく、インスピレーションが湧く訳でもない。ただ「そういう状態に行きやすい」ように補助する力をつけるだけなのだ。何かを獲得していくゴールのようなもののない作業は(それがどんなものであれ)続けるのは難しい。誰にも褒めてもらえる訳でもない。ただ自分だけが知っている。「さぁ、そこでキミはソファに座ってただ本を読みながら午前中を潰すつもりなのか、それともトレーニングに行ってクタクタになってくるか、どっちにするかね?」ボクは自分のやるべき事をまっとうする為にトレーニングウェアに着替え、リュックにトレーニングシューズとタオルとCDワークマンを突っ込んで出掛けるしかない。

 とは言え、ズボンズのステージは実際的物理的肉体的に本当に本当に疲れる。ソロライブをやって初めて気付いたのだけれど、ズボンズでの消耗具合は半端ではない。おそらくステージにおいて、所謂「火事場の馬鹿力」的な普段の自分の力以上のパワーを出す/出させられるからなのだと思う。明らかに通常の限界点は超えているのだ。終わるとクタクタでとてもお腹が減る。トレーニングをやっていなければもっとひどい状態になってしまうのだろうか?いや、もしかするととてもあの高みまでは行き着けないかもしれない。結局ボクはいそいそとジムに通うしか選択できないのだ。


 ps,今日は福岡の盟友Folk Enough http://www.tosp.co.jp/i.asp?i=folkenoughのライブに行ってきた。良かった。彼等は土曜日曜と東京でライブやるみたいなので是非見に行ってみて下さい。(3/18@新宿Red Cloth、19@下北沢ベースメント・バー)ボクがかっこいいコメントを帯に書いた彼等の本当にかっこいいミニアルバム"Monica"は3月15日に発売になってる模様。これは是非手に入れて下さい。

コメントを投稿