BBB日記3
アルバムのアートワークの色校が上がってきた。今回は例のクマ(ク)が、いつもの手書きフニャフニャのほんわか系ではなく、キリッとシャープなまるでOS 10.4にupdateされたマックみたいになっている。HIP HOPだ。(?)そろそろアルバム発売まで(あと20日くらいかな?)間近なので、バタバタと忙しいものである。こうやってアートワークをチェックし、サンプルを聴き、などしていると発売日の頃にはアルバムに何の感慨も新鮮さも湧かないもので、それはなんとなく寂しい気がするなぁ。それでもひとつの作品を仕上げたという事で、さぁボクは次のステップへ上がろうじゃないか。
昨日はTVの取材の後、クアトロ時代からの友人と渋谷で飲みに行く。彼は今や立派なプロモーターなので、色々と実際的で具体的なアイデアをくれる。ハイネケンの生をグビグビとおいしく飲んだ。ボクはどちらかといえば国産のビールではなく、外国のビールの方が好きなのだ。その行ったお店は、やはりクアトロ時代のスタッフだった人間が脱サラ(!)して作ったバーなのでした。バーには、どうみても日本人同士なのにバリバリのネイティブなイングリッシュで話しているカップルや、常連とおぼしきモデルさんで賑わっていたのだが、我々が語っているのは「ミュージシャンにとって余生があるか否か?」という古井戸のように深い話であった。
ミュージシャンにとって一番幸せなのは、その活動を止めないという事である。しかし、活動しつづけるにはインスピレーションが湧き続けなくてはならないし、常に自分の中に新鮮さをキープし続けなければならないという事だ。その為には深く深く潜ってみたり、高く高く昇ってみたり、とにかく日常的な振幅が大きくなければならない。動きが止まった時。それは死である。んー、それって幸せなのだろうか?ムム、ボクには何とも言えない。分かる事は、とにかくそれをやっていなければ「気が済まない」という事だけである。子供みたいな言い種だが、それがボクのシンプルなモティベーションなんだな。一体ボクはいくつになったのだろう??
気付くと12時をとっくに回っていて、中央線は例によって何かの不都合で動いておらず、新宿駅のホームには人が溢れかえっていた。おーい、みんな今まで何やってたんだよー!?
カナダのボクの親父、ジャンキーのDan Burkeからアルバムが届いたとのメールあり。
"Don! Got the new album!!! It's GREAT!!! Many great songs, many suprises. Time to bring you back here!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!"
スペルミスする程の興奮っぷりが微笑ましい我が親父である。来年は北米に戻らねば。
明日は友達のPeachesのライブに行くのだ。