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BBB日記14

 朝から散髪。昨日のリハーサルの際、髪がとても邪魔な感じに思えたので。大抵は自分で切るのだけど、いつも終わってから「切りすぎたな……。」と思う。気をつけて切ったのだけど、やはり切りすぎだった。人間は成長しない。成長しないでいると自分が大人である事が不思議になってくる。ボクが想像していた大人と自分はかなり違うものだ。というより、ボクが子供の頃からあまり変わらんというトコか。ムム。時間は一体何処を流れているのでしょう?

 午後イチでSNOOZERの取材。タナソウ氏とはここのとこ何度も会っているので、インタビューというよりも、お茶してただダベっているだけである。ズボンズのそしてSNOOZER誌の将来などについて語る。彼もどうにかして今の音楽シーンをエキサイティングなものにしたいという気持でイッパイなのである。それには邦楽サイドの良いロックバンドがもっと増えないとダメだ、と言っていた。世界の音楽シーンに対抗できるような。さて、ズボンズにできることは何か?(今ズボンズはエキサイトのド真ン中にいるんだけどな!)

 実は良質のロックバンドは日本にもたくさんいる。若い世代にその萌芽を垣間見ることはできるのだけど、そのほとんどがとても「普通」である事を良しとしているところに、なんとなくエキサイトできないように感じている。「このまま自分の好きな音楽だけやっていければいいんスよー。」というアティテュードは、ボクの考えるロックバンド/ロックワールドの姿勢とは違うものだからだ。もしかするとボクはすでに古い体質の人間なのかもしれないが、ロックワールドとは常にイマジネーションの世界であって欲しいし、ファンタジーの世界であって欲しい、と思う。基本的にエンターテイメントとして成り立っていて欲しい、と思う。みんなで同じ夢を見ていこう、というロマンティシズム抜きのロックワールドは、なんか楽しくない。もちろんそれはハカナイものだけれど、ボクにとってのロックは本質的に「夢」という沢山のバブルの上に成り立っているものだ。さて、ボクらはその「世界」に何ができるのだろう?

 その後、ナップスターの取材。実際に使ってみた。これはちょっとトンデモない。とても大きな図書館のライブラリーみたいな感じでほとんどあらゆる音楽が聴き放題なのである。ちょっと話題になってるとか、雑誌で目にしたとか、前々から聴いてみたかったのだけど、という音楽が一瞬にしてすぐ聴ける。その為にCDを買う必要はない。とても便利だ。世界は恐ろしいとこまで来ちゃってるんですね。今のところボクの意見はフラットだけれど、例えば勘違いして買ったレコードなんだけどもったいないから聴き込んでいってたらとても好きになってしまった、とか(ボクにとってのストーンズは実はそんな存在だ)、なんでもないと最初感じていたB面の真ん中辺りの曲が最近クルんだよなぁー、みたいな発見は減っていくのかもしれない。それはささやかなことではあるのだけど、とても大事な音楽体験である。まぁ、いずれにしても短いボクの人生体験上でも音楽のソフトの形態はドンドン変わってきたので、何とも言えない。結局「良いものは残るのだ」という不確かな信念を持ち続けるしかないもんね。
良いものが残らないような世界になるのであれば……、んー、いくら考えてもそれはあり得ない気もするなぁ。ボクは楽観しすぎなのだろうか?(今日選んだ「DON's Choice」の10曲がインタビュー記事とともにコンテンツとしてその内立ち上がるそうです。みんな、チェックだぜ。なかなか面白い選曲デスヨ。)

 疑問符の多い日記だな。

 おーい!もしかしたら明日はズボンズのアルバムが店頭に並ぶんじゃないかい???!!(また疑問符だ)


 ps、ムーストップくんと夜の渋谷で買い物しました。相変わらずイケてるムー氏です。あいつイケメンだぜ……。

コメント

ナップスターのDONさんの選曲聴きました。多種多様でかっこよかった!
そなんですよ!夢(悪夢でも笑)を見ないロックンロールなんてね〜!。。。ズボンズのニューアルバム、グイグイ聞けて気がつくとすぐ終わってしまう。
ふふふ、並んでましたよ!買いました。

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